2004年10月以来更新していなかったサイドカーページが再開しました。その間は
ずっと製作をしていたのでなかなか更新が進まず申し訳ございませんでした。
サイドカーマニアの方から応援メールや問い合わせメールをたくさん頂きまして
ありがとうございます、現在までの製作状況をご報告いたします。
出来上がった基本シャーシーにTRXフレームを
取り付けて操舵リンク、ブレーキ、マフラー等を
付ければ走ることが出来ます。
今回のサイドカーはメインシャーシーにエンジン
及びフレームを搭載するタイプなのでバイク本体
の強度をあまり考えなくてもいいと思います。
(検証していないので現段階では断言できませんが)
考え方を変えればどんなバイクフレームでも装
着可能なので選択の幅が広がると思います。
マフラーはひげの魔法使いに製作していただきました。本来シャーシ
の下はフラットにする予定でしたが私が設計時にTRXのエキパイ長を
間違えていたため一部シャーシから下にはみ出でしまいましたが今にな
っては設計変更出来ないのでそのままでいくことにします。
これでようやく走れるようになりました。ガソリンタンクはノーマルフレームを少し改造してGLUGLU850の
インナータンクを装着しました、これにより外装の自由度は遙かに上がるためこの方式をとることにしました。
ブレーキのシステムはフロント操作時にフロント、及びサイドホイールが同時に効き、リアブレーキ操作時に
3輪同時に効くように製作しました。お店の通路は15メートルあるので走行したところいい感じにブレーキが
効きました。あとは外装だけ!。
左の画像はクレイとパテで簡単にイメージした模型です。ホイールベース
が長いのでTRXの外装を付けただけでだと前の部分が物足りないので
専用の外装を作ることにしました。
一体式ボディーではなく、バイク側とカー側を分けて通常の後付けサイ
ドカーのイメージで行きたいと思います。
硬質ウレタンで削りだして製作するのですがデザインに近い部分でタンク、テール部は刀やTL1000の部品を
流用して時間短縮しました。形になっていくので楽しいのですがウレタンの削りカスが大量に出て大変です。
ウレタン削りもあらかた終了して全体をFRPを張ってパテで全体の面出しをしてマスター型の完成です。
書いてしまえば簡単そうですが、とにかく粉だらけになり大変な作業です。何となく模型に近づいてきたと
思いませんか?バイク側はあとマスター型を面出ししてメス型を作れば完成です。(現在メス型は完成しています)
次は問題のカー側です。せっかく作るのだからカー側は単体で売れるものを作りたいと思い、私では2メートル
近い大型のものは難しいのでFRP専門の方に頼むことにしました。そこで書いたのが下のデザイン画です。
自分で作る場合はイメージでどんどん削っていって作ればいいのですが、外注になるので製作者が判るように
出来るだけ数値化して図面を書いてみました。これを持っていつもお世話になっている米川氏にお願いに
行くことにしました。
早速米川君に図面を見せて検討してもらいました、「社長!、これ俺が作るの!」と第一声。彼の顔には
「俺はヤダ」と書いてありました。「これは社長の趣味なのだからがんばって下さいよ」と巨匠米川氏。
しかし私は捨てられた子犬のような目で彼を見ていたら「しょうがないからやりますよ」とやさしいお言葉
を頂き引き受けてくれることになりました。「そのかわり手伝って下さいよ!」私は一生懸命手伝う事を
約束しましたが多分、手を出すところは無いと思います、技術の差がありすぎるので見守ることにしました。
基本図面の数値にあわせて骨組みを作って、全体の大まかなラインを決定していきます。それに合わせて
隙間にウレタンを入れて、決定したラインにそって全体を削っていきます。
削る作業はとにかく大変で、私も手伝いたいのですが、逆に邪魔になってしまうので静かに見守っていました。
やはり彼はプロでとても手早く削っていきます、とにかく効率がいいので驚きました。さすがに車の部品を
作っているだけあってセンスも抜群です、私の書いた図面を元に綺麗なラインを再現してくれました。
米川氏に言わせるとここまでは勢いで出来るけどこれからが大変だそうです。スクリーン開閉部等の細かい
パーツ部の仕上げ、テールランプ、ライト部や型どり等の膨大な作業が残っているそうです。
削りだしたウレタンにFRPを張っていくのですが、あまりにも大きいので一度に張ると全体が歪むおそれがあるので
分割して仕上げて、それぞれのパーツを組立て最後に仕上げてマスター型が完成しました。
米川氏はスポーツカーの部品を作っているだけあってセンスは抜群です。私はまったく考えていなかったリップ
スポイラー、テールデュフェーサー等も作り上げ、とても感謝しています、とにかくかっこいい!。
私の友人はこのカーを見たとたん「中村君、ブラックバードで作ってよ」。いきなり注文が入りました。
ブラックバードのシルエットは滑らかなラインなのでこのカーには似合うと思います。取付方法は一般の後付
タイプなので、また新規にカー専用のフレームを製作しなければならないのですが、それはまた楽しい作業なので
がんばってみたいと思います。ブラックバードはパワーもあっていい選択かもしれません、足廻りも私のFJ1200
みたいに車のホイールを装着すればきっとかっこいいサイドカーになると思います。

今回はここまでです、現在はオートバイ側の外装の組立、操舵リンクの見直し等を行っています。
今は(8月中)とても暑いので少しずつがんばって秋にはデビューしたいと思います。
次回は早めに更新しますのでお楽しみに!

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